歯車検査

１０．歯車検査

歯車の検査は研削作業と平行して行われます。 つまり歯車の研削作業は精度を確認しながら行われているのです。

歯型誤差

歯車の歯の形はインボリュート曲線で出来ています。 正しいインボリュート曲線との差を『歯型誤差』といいます。 ※ インボリュート曲線は、「筒に巻き付けた糸を張りながらほどくとき，糸の一端が描く曲線」です。 円の伸開線（involute of circle）とも呼ばれています。 一般機械の歯車に使われている曲線です。

歯すじ誤差

歯車の歯は、平歯車は軸に平行に、はすば歯車は斜めに加工されています。 その理論値との誤差を『歯すじ誤差』といいます。

ピッチ誤差

歯車は歯が等間隔に並んでいないと上手く噛み合いません。 正しい歯並びとの誤差を『ピッチ誤差』といいます。

歯溝の振れ

軸に対して歯車の芯がずれていると、歯車は振れながら回ることのなります。 その振れを『歯溝の振れ』といいます。

検査成績表

検査データは検査成績表として保管されます。